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被災地巡礼研修を終えて

被災地巡礼研修から一週間。
昨年の9月には岩手・宮城・福島の被災三県を二泊三日で巡り、各地の被災状況を拝見しながら、各地に残る遺構や慰霊碑などで震災により尊い命を失われた方々のご冥福をお祈りさせていただきました。
あれから一年という時間が経過し、被災地の変化と復興の進み具合を実際に自分たちの目で確認すると共に、被災地を巡ることで少しでも被災地復興の手助けになれればという社長のご発案により、実施された今回の研修旅行でした。
今回は一泊二日の行程で、岩手県陸前高田市→南三陸町→宮城県石巻市→野蒜地区を巡り、各地区でボランティアガイドさんをお願いして震災発生当時のことから現在に至るまでのお話を聞かせていただきました。

陸前高田←陸前高田
石巻←石巻
野蒜←野蒜
 
二日間で4名のボランティアガイドさんのお話をお聞きしましたが、ガイドを務められる方々はそれぞれが被災された方でもあり、自宅を津波によって失ってしまった方や、同じく津波によって親類縁者を亡くされた方、あるいは働く職場を失った方など、震災により大きく人生が変わることを余儀なくされた方ばかりでした。お話を聞くにつれ、「なぜ?この人たちがそういう仕打ちを受けなければならないのか?」という憤まんやるかたない感情も湧き、聞きながら涙がこぼれ落ちそうになったりもしました。

その中でもひときわ印象に残っているのが、南三陸町をご案内下さったガイドさんのお話でした。

南三陸町防災庁舎→南三陸町
 
この方もまた津波により自宅を消失されたそうですが、地震発生時の大きな揺れを感じ「ついに宮城県沖地震が来たか!この揺れだったら間違いなく大津波が来る!」と瞬間的に察知して、家族と共に高台に避難して何とか家族から犠牲を出すことは免れた。という経験を持つ方でした。しかしながら、津波により自宅は消失、現在は仮設住宅での生活を余儀なくされているとのことでした。

実際に被災され、そういう境遇にありながらも、震災発生当時の状況から現在に至るまでのことを、自らの経験を交え、被災時の写真なども活用しながら、時間を追いつつ丁寧にお話し下さいました。そのお話しぶりは実に穏やかで、実際に被災された方であることを忘れさせるかのような落ち着いた語り口でした。

仮に自分だったらと考えると、天災とは言え、愚痴のひとつもこぼしたくなるんじゃないか?と思うのですが、この方は恨み言ひとつ言う訳でも無く、淡々とその時の状況をお話下さいました。

地震発生時の状況や大津波襲来時の説明を聞いても、にわかには信じられない…という感じでしたが、お話を聞き進めるにつれ、実際にこの場でそういうことが起こったということを知り、ただただ呆然とお話をお聞きするばかりでした。
悲惨な体験をされて当時を思い起こすことさえ辛いのでしょうが、説明されながらガイドさんがおっしゃったことは、「多くの犠牲者を出した震災ですが、後になって当時のことを検証すると、色んなことが見えてくるんです。そういうことを総合して考えると、いつ起こるか分からない災害に対しての備えや訓練の大切さ、そして何よりも人の心に棲みつく油断や慢心を厳しく律することが、犠牲を少なくする唯一の方法なんだということに気づかされたように思います」ということでした。

そして、津波で浸水し全てがさらわれた場所についても、「元々は海だったところを、人が埋め立てたり、便利が良いからと言って家を建て棲みつくようになった。そういうところに津波が押し寄せて全部持っていってしまったんです。これは、もしかしたら神様が『そこは人間が住むところじゃ無い。そこに住んではいけないんだ』と言っているんじゃないか?そう思えてなりません」ということをお話になられていました。

穏やかな語り口ながら、言わんとすることは明確で、心に響くことを教えを頂いたと思います。「自然との共生」ということが良く語られますが、今回の震災によって本当の意味での「自然との共生」が計られていくのではないでしょうか?また、そうなっていくことを願って止みません。

私たちが今回の研修で学んだこと、つまり常に危機意識を持って、慢心すること無く天の意とすることを学ばせて頂くこと。そのことを追求する気持ちを失わずに勉強させて頂きたいと思います。

今回足を運んだ被災地では、瓦礫の処理は進んだものの、そこに住む人達のこれから(未来)を保障する復興は依然として停滞している印象を受けてきました。被災地の人達が一日も早く穏やかな日常を取り戻すことが出来るよう、心よりお祈りします。(山本智巳)
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東北醤油株式会社から口福情報をお伝えします。

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