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試食会こぼれ話 第12話

90歳の初体験

 今年の夏のお話しで恐縮です
 マックスバリュ広面店さんでお会いしたおばあちゃんのお話をしますね。
 このお店は、大学病院の隣にあるので、比較的、病院帰りのお客様や、お年寄りのお客様が多いお店なんです。そんなお店でこの時は、あの長寿料理“ゴーヤーチャンプルー”をご紹介しました。
ゴーヤーチャンプルー

 ゴーヤーは苦いからと言うイメージを持っているお客様が結構多いんですね。でも私たちの“ゴーヤーチャンプルー”はそんなに苦くないんです。食べていただくと「あれ?そんなに苦くないのね。」と不思議に思われるお客様が多いです。その秘訣は…。(このホームページのレシピのコーナーをご覧下さい。)

 そんなお客様に混じって、カートをゆっくりと押して来て下さったおばあちゃんがいらっしゃいました。
 そのおばあちゃんに「ゴーヤーですよ。食べて下さい。」とお勧めしますと、「私ね、90年生きてるんだけど、初めて食べるの。ありがと…。」と言って、ゴーヤーチャンプルーを食べて下さいました。

 我が家にも94歳で亡くなったばあさんがいたんです。でもウチのばあさんは、腰も曲がって、買い物はおろか、家の中も自力では無理、誰かの手を借りなければ歩けないし、外を歩くとなれば、シルバーカーと言うんですか?あのおばあちゃんたちが外を歩く時に押して歩く乳母車みたいなのあるでしょ?それに掴まらなければ歩けない状態だったんです。
 とにかく太ってて、自分で自分の体を支えきれなくなってたんですね。やっぱりお年寄りは痩せてなくちゃいけませんね。私も「年取ったら痩せよう!」と、ばあさんを見ていつも思ってました。
 しかも耳が遠いもんですから、何かを伝えようしても大変なんです。耳が遠いと思ってますから、大声で話すんですね。それでも伝わらないもんですから、だんだん声が大きくなって、なんか怒られているような気になるんでしょうね?こっちも怒ってるつもりはないんですが、声が大きくなると不思議なもので、徐々にイライラしてくるんです。なので、かえって聞こえない耳を更にふさいでしまって、ますます聞こうとしなくなるんでしょうね。でも、耳元でゆっくり優しく「分かったか?」と話すと不思議なもので、「うん。分かった。」となるんですね。イソップ童話の“北風と太陽”みたいなもんですよね。北風が旅人のコートを無理に脱がせようとすると、旅人はコートが脱げないように脱げないようにと必死になってコートを押さえて、逆に、太陽が暖かく優しく包んであげると、旅人は自然とコートを脱いでくれた。この童話と同じで、無理に聞かせようとするとかえって聞こうとしなくなって、聞いて貰おうと優しく話すと何の苦労もなく伝わっていく。ホント“思いやり”と言うのを教えて貰ったな。と思いました。
 でもそれに気付いた時には大声で話す事も、耳元でささやく事も出来なくなってました…。今でも本当に悔いが残ってます(涙)

 でもこのおばあちゃんはウチのばあさんとは全く違って、背筋もちゃんと伸びてましたし、普通のお客様と同じように話してもちゃんと聞こえて、「ありがとう。」と言ってくれるんです。すごいなあ~。と思いました。
 帰りに「ゴーヤー食べて長生きして下さいね。」とお話ししたところ、付き添いの娘さんでしょうか?「また長生きする…。」なんて冗談を言ってましたけど、これも家族だからこそ言える言葉で、帰りには「おばあちゃん、おいしかった?今日作ってあげようか?」って帰って行かれました。

 ホントほのぼのとした一日でした。そして、ウチの亡くなったばあさんを思い出させてくれて、とてもありがたかったな。と思いました。“思い出した時が供養”って我が社の社長が教えてくれた事あったんですが、少しは供養ができたかな?と思ってます。

 そんな訳で、おばあちゃんありがとうございました。
 そしてウチのばあさん、ありがとう。私を育ててくれて感謝してます。

店頭店内
店内の写真はイメージです。

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東北醤油株式会社から口福情報をお伝えします。

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