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リンゴの心温まる話 そして…

震災被害を受け、福島県浪江町より横手市増田町に避難している増田中学1年の稲垣真於さんの「3月10日のリンゴ」が国連WFP(世界食糧計画)協会が実施した「エッセーコンテスト」でWFP賞を受賞したというニュースが報じられていました。

その内容は、昨年3月10日に稲垣さんの自宅に届いた一箱のリンゴに始まります。

そのリンゴは秋田県増田町の親戚から送られたものだそうですが、商品として出荷できない規格外のリンゴで、以前にも一箱が送られてきており、一家は「また傷リンゴだろうな」と気にも止めていなかったそうです。

ところが、その翌日に突如として襲った大地震と大津波により避難を余儀なくされた一家を救ったのが親戚から送られてきたリンゴだった…というお話しですで、エッセーにはその時の状況が綴られています。

震災発生後、被害の広がりを感じたお母さんが、「長期戦になるかも知れない」と、前日に送られてきたリンゴを携えて避難所に身を寄せ、そのリンゴや配給で何とか食いつなぎ、一度は福島県内のお婆ちゃんの家に避難したものの、原発事故によりそこにも居られなくなり、意を決して増田の親戚に身を寄せようと車で移動中、ガソリン切れとなり暖房もない寒い車中で残りのリンゴを食べ切ると、涙があふれてきて、「今まで食べた中で一番おいしいリンゴに思えた」と感じたんだそうです。

何とかガソリンを入手した親戚が補給に来てくれたそうですが、再び動き出した車からは記録的な豪雪で枝がバキバキに折れたリンゴの木がたくさん見えたそうです。その後、親戚に身を寄せながら、リンゴ園に折れた枝の掘り起こし作業を手伝いに行ったものの、あまりの雪の重さに1本で断念。「リンゴ農家がいかに苦労しているのかを実感した。命を救ってくれたリンゴに感謝の念が湧いた」と稲垣さんは話し、その時の経験を綴ったのが今回のエッセーのようです。

良い話ですよね。エッセーコンテストには「『食べる』を考える」をテーマに、全国から9896点もの作品が寄せられたそうですが、稲垣さんの作品は、「家族の愛、絆、食べ物の尊さ、農家への感謝の気持ちが深く表現されている」と評され、満場一致で最も評価の高い作品WFP賞に選ばれたんだそうです。

命を救ったリンゴ」が平鹿リンゴだったことを誇りに思います。秋田県民として大いに喜びましょう。

しかし、しかし、しかし、心底喜びたい・誇りたい心境ではありますが、現実はそうもさせてくれようもありません。

エッセーにもあった通り、昨冬の豪雪被害によりその平鹿リンゴが壊滅的状況に陥っているというニュースが秋田県内を駆け巡っています。

私たちも連日降り続く大雪に、「雪寄せでくたびれでしまったあど勘弁してけれぇ」などと悲鳴を上げておりましたが、県南の豪雪地帯で知られる横手・平鹿地方を襲った豪雪は想像を絶するものだったようです。

リンゴの木は2mを超すぐらいのものから、3~4mぐらいのものまであるんですが、去年の豪雪はその木をスッポリと覆ってしまい、雪の重みを支えきれずに枝が折れてしまったようなんです。(下の写真が昨冬の果樹園の様子。雪がなければ頭の上にある枝が目線より下に…。) 

豪雪の果樹園(11.25雪国TODAYの掲載写真です。)

リンゴの収穫時期を迎え、被害状況が露わになってきていますが、平鹿リンゴは主力品種の「ふじ」が過去最大の被害となり、増田・十文字地区に関しては7割減という壊滅的被害状況だと報じられています。

いつもの年なら枝いっぱいに真っ赤な実をつけるリンゴの木。
IMG_0012.jpg  
 

それが今年はこんな状況だそうです。
平鹿リンゴ(11.25雪国TODAYの掲載写真です。)

これでは収量が上がらないのも無理はありません。

ウチでも毎年県外の親戚にリンゴや新米などを詰め合わせて送っているんですが、平鹿リンゴは送った先々の人達もとても喜んでくれるんです。当然今年も「いつもと同じように…」と思っていたんですが、今年はリンゴを購入するのが殊の外難しく、知り合いの知り合いを紹介してもらって、やっとのことで平鹿リンゴを入手できました。

被害を受けた果樹園の再生には今後5年~10年を要するとみられていて、後継者不足にも悩まされている生産者にはダブルの痛手となっているようです。

壊滅的状況の中、頑張って出荷してくれているリンゴ農家さんもたくさんいらっしゃることに頭の下がる思いがします。

命を救った平鹿リンゴ」が困難を乗り越えて、再び多くの人達を笑顔にしてくれる日が来るように祈って止みません。(山本智巳)
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